SP——心のHP(0〜12)
心の残量。時間と粒子でゆっくり減り続け、満たせるのは人間らしい行為だけ。0になれば「空洞」——削除はされない。ただ、何も欲しくなくなる。
System
この街で人間らしくあることは、すべて違反です。見つかれば、削除が近づく。けれど何もしなければ、心が先に消えていく。ふたつの死のあいだで、今日をどう生きるかを選ぶゲームです。
Core
何もしなければ、心が消える。表現をすれば、監視される。
心の残量。時間と粒子でゆっくり減り続け、満たせるのは人間らしい行為だけ。0になれば「空洞」——削除はされない。ただ、何も欲しくなくなる。
管理に見られた違反の蓄積。歌う・創る・想う——人間らしい行為が露見するたびに上がり、基本的に下がらない。12で削除通告、13で即削除。
判定
1d100を振り、能力値(+技能)の%以下なら成功。振るのは「人間でいるリスクが懸かる瞬間」だけ。日常の大切な場面は、振らずに演じてOK。
| 出目(1d100) | 結果 | 意味 |
|---|---|---|
| 01–10 かつ成功 | 核心的成功 | 望み以上の成果。物語の鍵が開くことも。 |
| 能力値以下 | 成功 | 狙いどおり。 |
| 能力値より上 | 失敗 | 状況が動く。物語は止めない。 |
| 失敗かつゾロ目 | ノイズ | 世界の歪みがあなたに触れる(完全ルール参照)。 |
| 96–00 | 致命的失敗 | 大事故。違反値+2(99・00はノイズも重なる)。 |
※ 難易度はGM・シナリオが指定:平易=振らずに成功/標準/困難−20%/至難−40%。最終成功率の上限は95。
Full Rules
ルール原本(Version 0.0.6・考案中)をそのまま掲載しています。※=仮の数値・調整中/🔴=保留(確定まで卓で使用しない)。
記憶を奪われ、身体も痛みも失った電子都市「深海」。あなたはそこに住む住民を演じます。
この街では、歌うこと・何かを作ること・誰かに触れ、本気で想うこと——人間らしい行為はすべて「違反」です。監視に見つかるたび「違反値」が上がり、溜まりきれば削除(存在の消去)が訪れます。
ならば大人しく、何も望まず生きればいいのか。——それも違います。永遠に近い時間と、感情を抑える粒子に満ちたこの街で、何もしない心はゆっくりと擦り切れ、空っぽになっていきます。
このふたつの死のあいだで、今日をどう生きるかを選ぶ。それが「終末へ向かうTRPG-深海」です。
| 違反値(外の死) | SP(内の死・心のHP) | |
|---|---|---|
| 何の数字? | 管理に見られた違反の蓄積 | 心の残量(人間らしさのHP) |
| どう動く? | 人間らしい行為が露見すると上がる。基本的に下がらない | 時間・粒子・心を殺す選択で減り続ける。人間らしい行為だけが満たす |
| 行き着く先 | 12=削除通告/13=即削除 | 0=空洞(何も欲しくなくなる) |
軽い暮らしの行為(食事・装い・記録)でも心は細々と保てます。けれど心を本当に満たすのは、歌うこと、創ること、本気で想うこと——つまり、見つかる行為だけ。安全に生き延びる道はある。でも、心が本当に求めるものは、いつも監視の下にあります。
| 層 | 中身 | 性質 |
|---|---|---|
| コア層 | 能力値・技能・判定・ノイズ・人間らしい行為・露見・違反値・SP・装備・争い・ファミリア・生き方 | 単発でも初見卓でも、これだけで遊べる |
| 永続層 | 引き継ぐ値(違反値・SP・BP・成長・契約) | 継続プレイ時の追加要素。単発では不要 |
| # | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 呼称 | 呼ばれたい名前を自由に。本名は思い出せない(深海の決まり) |
| 2 | 信条 | フレーバー(変更可)。心の核の一文:「歌が好き」「大切な人を守る」など |
| 3 | 能力値 | 5本に配点(下記) |
| 4 | 特技 | 3つ選ぶ(自分の言葉で命名/関連判定+20%) |
| 5 | 生き方 | 公式リストから選ぶ。セッション開始時に毎回宣言する(変更自由) |
| 6 | 所属 | フレーバー(教団ゼロ/タイヨウ/Hands/芸術家/ヨーカイ/無所属) |
| 7 | 装備 | 装い・武器・防具。作成時に「効く1場面」を決める |
| 8 | 欠落 | フレーバー。「____が、思い出せない」と輪郭だけ書く |
| 9 | 初期値 | 違反値0/SP8※/BP3/VC少量 |
「まだ手放していない人間の機能」。この%が判定で振る相手の数字です。
5本は「何ができるか」の分類ではなく、「どうやるか」の分類です(判定の章・手段の大原則)。同じ目的でも、選んだやり方によって振る能力が変わります。
| 能力 | 読み | どうやるか | こんな時に振る |
|---|---|---|---|
| 触 | ふれる | 体でどうにかする | 運動・格闘・回避・工作・修理・パッチ運用・力ずく |
| 想 | おもう | 心でつながる | 共感・察する・なだめ・励まし・誠実な交渉・関係・弔い |
| 魅 | みせる | 表現で心を動かす | 歌・演奏・踊り・創作・演技・パフォーマンス・魅せる説得 |
| 読 | よむ | 読み取る | 観察・捜索・解析・推理・知識・記憶・人や場や盤面を読む |
| 謀 | はかる | 網の外でやる | 騙し・偽装・潜入・隠密・解錠・闇取引・口利き・度胸 |
配点:各 基礎10+150を自由に配る(合計200・平均40)。上限70・下限10・70は最大2本まで。
→ 必ずどこかが「欠け」ます。想10=人の心がほぼ分からない、触10=身体の感覚が壊死している——この欠けが深海の住民らしさです。後から埋めません。
能力の中の“看板”。プレイヤーがキャラクターに任意の内容を設定可能。関連する判定だけ+20%。
例:旋律(魅)/パッチ運用(触)/闇市交渉(謀)/データ解析(読)/弔い(想)。
→ 3つの選び方が、そのキャラの正体になります。
呼称:____ 信条:____(変更可能なフレーバー) 能力値:触__ 想__ 魅__ 読__ 謀__(合計200・各10〜70・70は2本まで) 技能(3つ・各+20%・能力を必ず併記):__( )/ __( )/ __( ) 所属:____ 装備:____(効く1場面:____) 欠落:「____が、思い出せない」 ── セッションごと ── 今回の生き方:____(宣言の儀式で記入) 〈覚悟〉:□未使用 / □使用済み(追加供与:□) ── 値 ── 違反値:0 SP:8※ BP:3 VC:少量 所持品(違法パッチ等の消費アイテム):____ 契約:(あれば)相手__・約定「____」
ココフォリア運用メモ:駒のバー3本=違反値/SP/BP。覚悟・VC・パッチはメモ欄。宣言はチャットに流す(ログに残る儀式になる)。チャットパレットに 1d100<={能力} 系のコマンドを登録。
危険なこと・対立・結果が不確かなことに挑むときだけ振ります。
1d100 を振り、能力値(+該当技能+20%)以下なら成功。
合言葉は「覚悟は前、プッシュは後」。振る前の意思表示が済んだら、出目には従う。
判定の能力は、目的ではなく手段で選びます。同じ「規制局員に通してほしい」でも:
| やり方 | 振る能力 |
|---|---|
| 隙を見て体で突破する | 触 |
| 誠実に事情を話し、頼み込む | 想 |
| 歌や振る舞いで心を掴む | 魅 |
| 規約の穴や相手の事情を突く | 読 |
| 偽の身分証や賄賂でかわす | 謀 |
どのやり方を選ぶかはプレイヤーの自由です。そして選んだやり方が、露見のリスクも決めます。誠実に頼むのと、偽造身分証を出すのとでは、失敗したときに失うものが違う——手段の選択そのものがロールプレイです。
同じ目的への判定は、状況が変わるまで再挑戦できません。手段(能力)を変えての連打も不可です。失敗したら、物語が動いてから。
唯一の例外がプッシュ——禁じられた再挑戦を、魂を監視に晒して買う行為です。
| 難易度 | 処理 |
|---|---|
| 平易 | 振らずに成功 |
| 標準 | そのまま |
| 困難 | −20% |
| 至難 | −40%(“ここぞ”だけ) |
すべてに振らないでください。なだめる・想いを伝える・日常会話は、振らずに演じて通す。サイコロは「人間でいるリスクが懸かる瞬間」のために取っておきます。
また、ノイズや〈覚悟〉を目当てに判定を増やすことは認められません(振るかどうかは常にGMが決める)。
判定に失敗したとき、宣言して違反値を払い、同じ判定を補正そのままでもう一度振れます。
深海はデータの世界。ダイスの十の位と一の位が揃ったとき、それはシステムの瞬き——粒子の揺らぎがあなたに触れる瞬間です。
| 出目 | ノイズ | 効果(原則そのシーンまで) |
|---|---|---|
| 11 | 残響 | 知らない記憶の声が混線。このシーン、聞いた情報のひとつが信用できない |
| 22 | 色抜け | 視覚チャンネルが劣化。このシーン〈読〉の観察・捜索を振れない |
| 33 | 触覚断線 | 手応えが消える。このシーン〈触〉を振れない |
| 44 | 声帯ノイズ | 声が歪み、ささやきしか出ない。このシーン〈魅〉を振れない |
| 55 | 感情フィルタ | 心の動きが遠い。このシーン〈想〉を振れない |
| 66 | 遅延 | 反応がワンテンポ遅れる。次の行動はこの場面の最後に解決 |
| 77 | 幻肢 | 持たないはずの痛み・温度が走る。SP+1。ただし人間らしい反応として露見(中)の対象になりうる |
| 88 | 虚音 | 存在しない歌のような音(シナリオに秘密があれば、GMは欠片を混ぜてよい) |
| 99 | 断線 | 数秒が抜け落ちる(致命と重なる出目。事故の記憶が曖昧に) |
| 00 | グリッチ | 輪郭が一瞬ほどけ、「見られた」確信だけが残る(致命と必ず重なる) |
粒子の濃い区域・物語の終盤・重いトーンのシナリオ用。契約者喪失の錯乱にもこの表を使う。
| 出目 | ノイズ | 効果 |
|---|---|---|
| 11 | 多重残響 | 次のシーン終了まで、聞いた情報の真偽をGMは保証しない(一部が偽になりうる) |
| 22 | 視覚崩落 | 次のシーン終了まで〈読〉の観察・捜索を振れない |
| 33 | 痛覚逆流 | 存在しない激痛。SP−1。次のシーン終了まで〈触〉を振れない |
| 44 | 失声 | 次のシーン終了まで〈魅〉を振れない。自分の呼称がうまく発音できない |
| 55 | 感情の凍結 | 次のシーン終了まで〈想〉を振れない。SP−1 |
| 66 | 強制同期 | 安全装置が作動し、感情を外から鎮められる。いま抱えていた強い想いがひとつ薄れる(SP−1) |
| 77 | 幻肢(深) | 人間だった頃の感覚が鮮明に蘇る。SP+2、ただし自動露見(違反値+1)——美しさと危険が同時に来る |
| 88 | 禁忌の旋律 | 頭から離れない歌。口ずさめばSP+2+自動露見/堪えればSP−1——選ばされる |
| 99 | 深い断線 | このシーンの記憶が丸ごと曖昧になる(何があったかは仲間の証言でしか知れない) |
| 00 | 観測 | 管理AIに個体として注視された確信。以後このセッション、露見の「状況判定」は「自動で上がる」に格上げ |
違反値(露見)とSP(回復)の両方が、この表を参照します。設定の創作序列(食 < 衣服・家具 < 絵 < 物語・思想 < 音楽)に沿っています。
| 段階 | 行為の例 | SP回復※ | 違反値(露見の扱い) |
|---|---|---|---|
| 軽(合法・黙認) | 食事を味わう/装いを組み替える/写真・記録を残す/誰かと長く時間を過ごす/祭りに参加する/私的な軽い身体表現 | +1 | 上がらない |
| 中(灰色・際どい) | 私的な創作(自室の絵・家具・細工)/違法パッチの摂取(味覚・触覚・痛覚を取り戻す)/激しい情動(安全装置の対象)/人前での身体表現・ダンス | +2 | 状況判定(露見判定を振る) |
| 重(明確な違反) | 歌う・演奏する/0→1の創作を公開する/物語・思想を説いて広める/契約の儀式 | +3 | 自動で上がる(公然なら+2。音楽は私的でも逃れにくい——口伝の歌すら実質オリジナル扱い) |
監視はアバターに常時つながっています。ただし違反値が動くかは場面しだい。GMは行為を3つに振り分けます(目安は上の表。最終判断はGM)。
| 場面 | 処理 | 例 |
|---|---|---|
| 自動で上がる | 振らない。確定で違反値↑ | 大勢の前で歌う・公然の創作 |
| 状況判定(2回目を振る) | 成否判定の後に露見判定 | 際どい場面・隙を突く・逃げ切る |
| 上がらない | 振らない | 私的・規約内の行為 |
露見判定=かわし方に合う能力で振る。ここでも手段の大原則が生きています:
| かわし方 | 能力 |
|---|---|
| 体で振り切り、逃げ切る | 触 |
| 人混みに自然に紛れ、溶け込む | 想 |
| 演じて、平然と振る舞う | 魅 |
| 相手の疑いを読み、合わせる | 読 |
| 偽装や手口で監視の目を欺く | 謀 |
成功=かわした/失敗=捕まった(違反値↑)。
※2回振りは際どい場面だけ。日常の小行為では振りません。
※どの能力で振るかは、シナリオが場面ごとに指定するのが基本です。指定がなければ、プレイヤーが「どうかわすか」を宣言し、GMが合う能力を選びます。
| 違反値 | 帯 | 起きること |
|---|---|---|
| 0–2 | 🔵 平穏 | なし |
| 3–5 | 🟡 注意 | 色褪せ・音がこもる。能力1つ −10% |
| 6–8 | 🔴 違反 | 知覚制限 −20%固定 + 同期制限(交流が遮断され、契約相手との繋がりも感じ取れない) |
| 9–11 | ⚫ 重違反 | 削除の影が濃くなる(演出強化。下記🔴「記憶摩耗」参照) |
| 12 | ☠ | 削除通告※:次のシナリオ/イベントで必ず削除が執行される |
| 13以上 | ☠☠ | 即削除※ |
世界設定の刑罰第3段階「記憶摩耗」(記憶や感情の輪郭を曖昧化し、人格に不可逆の変化を与える)をルール化する案。旧版では「違反値9〜11で、技能1つ/装備ボーナス/能力−10のいずれかを自分で選んで差し出す(SPも−1)」としていたが、採否そのものが未決。
深海に満ちる粒子は、感情をゆっくり褪せさせます。何もしなければ、心は静かに消えていく。 SPはその残量です。
| SP | 帯 | 起きること |
|---|---|---|
| 9–12 | 鮮明 | なし(世界が色づいて見える) |
| 5–8 | くすみ | なし(描写:味や色が薄い) |
| 2–4 | 色褪せ | 想・魅 −10%(心が動かない) |
| 1 | 空洞の淵 | 予告。渇望と無気力が交互に来る |
| 0 | 空洞 | もうひとつのロスト。削除はされない。ただ、何も欲しくなくなる——空っぽな住民のひとりになる(引退) |
運用:SPの増減チェックはシーンの区切りとセッション終了時に。GMはSPの回復機会(人間らしい行為の場=〈魅〉や〈想〉の見せ場)をシナリオに必ず置くこと。SP0は「死」ではなく引退であり、望めば「空洞からの回帰」を描くシナリオも作れます。
BPは使って減らすポイントではありません。管理局にどれだけ気に入られているかの立場です。
| BP | 立場 | 扱い |
|---|---|---|
| 0–2 | 要注意 | 検問で止められる・申請が通らない |
| 3–5 | 一般 | 通常の生活 |
| 6–8 | 優良 | 上位データの閲覧・就労/住居申請が通る |
| 9+ | 模範住民 | 特別許可・管理棟への立ち入り |
毎セッション少額の基礎支給。使い道:食・違法パッチ・闇市の情報。※軽量のまま運用し、細かい価格表は作らない。
深海で唯一許された自己表現が「装い」(新規デザインは違反だが、改変・組み合わせは合法)。同じ「身につける」棚に合法/違法が並び、危険度で三段です。
| 種類 | 効果 | リスク |
|---|---|---|
| 合法装備(装い・武器・防具) | 作成時に決めた「効く1場面」で +10% | なし |
| 規約破りの装い(灰色) | +20% | 着ている間ずっと軽い逸脱=露見対象 |
| 違法パッチ | 消費アイテム(1回きり・強力)。例:痛覚を呼び起こし〈触〉の判定1回を自動成功にする※ | 使用は逸脱=露見対象/出所不明品は有害データの賭け |
深海には痛覚も身体もない=命の数値(HP)が存在しません。負けは「傷つく」ではなく「捕まる・消される・逃げ場を失う」方向に転びます。
互いの力がぶつかるときは、挑む側が1回だけ振ります。
深海に血縁はなく、波長の合う者同士がファミリア(感情同期グループ)を組みます。
生き方とは、「この世界とどう向き合うか」の構え。自分に貼るレッテルではなく、毎回みずから選び直す道です。深海は人を固定したがる世界(順応した者から安全になる)——その中で「今回、どう生きるか」を自分で選び続けることは、それ自体が小さな反逆であり、人間らしさそのものです。
宣言すると、その生き方の〈覚悟〉を1枚受け取ります(未使用でも持ち越さない。毎セッション配り直し)。
覚悟の効果は全員同じ「2個振り」なので、強さの差は「領域の広さ」だけで決まります。領域の広さを揃える校正が公式の仕事——自作を許せば「全判定が領域」と書けてしまう。これが、生き方を公式リストから選ぶ理由です(生き方に能力値の差はありません。性能ではなくロールプレイで選ぶため)。
| # | 生き方 | 一言 | 〈覚悟〉の領域(この判定に覚悟を使える) |
|---|---|---|---|
| 1 | 表現者 | 命を懸けて、私は表現を続ける | 表現・創作・歌・演技の判定 |
| 2 | 記録者 | この美しい世界を、私は忘れない | 留める判定——観察・記録・照合・思い出す |
| 3 | 探求者 | この道を、私が選んだんだ | 究める判定——暴く・調べ尽くす・自らの問いを掘り下げる |
| 4 | 逃亡者 | 自由を手にするまで、誰にも捕まらない | 逃れる判定——逃げる・隠れる・振り切る・忍び込む |
| 5 | 修復者 | 欠けたものを、満たすことができたなら | 直し、癒やす判定——修理・手当て・立ち直らせる |
| 6 | 守り人 | 誰がために、護ると決めた | 守るための判定——かばう・庇護・危険から引き離す(かばう対抗判定を含む) |
| 7 | 破壊者 | この鎖を引き千切るために | 壊す判定——破壊・突破・力ずくで押し通す |
| 8 | 傾奇者 | おもしろきこともなき世に彩を | 装いと注目の判定——飾る・異装・挑発・常識破り・囮 |
| 9 | 漂流者 | くらげのように、広い世界をどこまでも | 流れに乗る判定——初めての場所・初対面の相手・偶然の出来事 |
| 10 | 祈り人 | 祈りの力は、きっと届く | 仲間が振る前に祈りを添え、その判定を2個振りにできる(場面を問わない・自分には使えない) |
| 11 | 調停者 | 秩序と平和を、いつか崩壊するまでは | 秩序を保つ判定——仲裁・鎮める・規律・公共の務め |
| 特 | 来訪者 | まだ何も知らない。この街も、自分自身のことも。 | 〈覚悟〉を持たない(特殊枠・下記) |
まだ自分の生き方を決められない者のための、プレーンな枠。
HO(ハンドアウト)は、そのシナリオでのあなたの立場・事情・秘密です。生き方とは別の軸であり、生き方を上書きしません。「表現者の私が、このシナリオでは〈目撃者〉の立場に置かれる」——両方が同時に立ちます。
HOはシナリオ作者の完全な自由領域です。 公式は内容・強さ・形式を規定しません(シナリオのフレーバーとして扱ってください)。独自のレッテル・固有能力・秘匿、すべて自由です。
以下は参考例のフォーマット:
HO◯:〈立場名〉 ← 自由に命名 公開情報: ← 全員が見てよい部分 秘匿情報: ← 本人だけが知る事情・秘密(任意) 固有能力: ← このシナリオ限りの特殊能力(任意・秘匿も可) 推奨生き方: ← 任意。「表現者と相性が良い」等。強制ではない
この二層の狙い:キャラの軸(生き方)はプレイヤーの所有物で、シナリオに奪わせない。シナリオの軸(HO)は作者の所有物で、創意を無限に受け止める。公式の生き方リストは共通語彙として安定させる。
シナリオは「秘密」を任意の数持てます。無くてもいいし、何個でもいい(目安として2〜4個※)。物語の核心や鍵にあたる情報です。
一生に一度・解除不可・ただ一人との誓約。深く結ばれることを望む二人が、管理の枠の外で行う違法な儀式です(世界設定『恋愛と契約関係』『儀式と祭り』)。卓をまたいで引き継ぐ永続層の要素で、リアルで親しい友人同士のキャラを想定しています。
契約は宣言だけでは成立しません。指定の場所で儀式を行う必要があります。
契約に数値の補正・特典は一切ありません。同卓の時も特別な効果はありません。
得られるのは「この世界でただ一人、解けない絆で結ばれた相手がいる」という事実だけ。それを重みにするのは、ロールプレイです。
契約相手が削除されたことを知った時点で——
卓外で知った場合は、次のセッション開始時に適用します。SPはセッションをまたいで引き継がれるため、この喪失は長く尾を引きます。
知った場面では、「訃報の幕」として一場面を演じてかまいません(ペナルティではなく、見せ場として)。
契約者が同卓になる場合は、二人の関係が卓の中心になりすぎないよう、セッション0で他の参加者と共有しておくことを推奨します。
デバイスを捨てた者。BP(立場)を失い検問は常にアウト、VCも使えず、自分の違反値が見えなくなる。監視と削除は残っているのに「あと何点で消えるか分からない」。GMが裏で違反値を管理します。代わりに、管理の誘導から外れた自由を得ます。
※ヌルでの参加は卓を選ぶため、GM許可制を推奨。
削除は終わりであると同時に、終わりだけではありません(世界設定『転生の仕組み』)。
| フェーズ | 主な場所 | やること |
|---|---|---|
| 宣言 | (セッション開始時) | 全員が生き方を声に出して宣言し、〈覚悟〉を受け取る |
| 日常 | B・C区 | 生活・関係・噂・労働・日記(BP↑)・軽い人間らしい行為(SP↑) |
| 逸脱(潜行) | D区など | 創作・パッチ・潜入・救出・対立(違反値↑ SP↑) |
| 余韻 | どこでも | 清算・弔い・SPチェック・次回への更新 |
成長(継続プレイ時のみ):セッション終了時、①生き方を体現した ②削除を生き延びた ③目標を達成した——で経験点。使い道:能力%+10(1回1本)/技能を1つ追加。単発では成長なし。
深海は喪失・別れ・消滅を扱う物語です。にぎやかな冒険より、心が揺れる時間を求める人向けであることを、卓を立てる時点で共有してください(募集文に書くことを推奨)。
削除はこのゲームの一部です。 違反値による削除・重大行為での即削除に、プレイヤーの同意は必要ありません。だからこそ——
シナリオごとの規約に従ってください(二次創作シナリオは作者が条件を明記)。
シナリオに入れるもの:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本情報 | タイトル/推奨人数/想定時間/舞台(区域)/トーン |
| 特記事項 | 削除の可能性と重さ、特殊ルール、生き方の縛り(あるならここに明記) |
| HO | 人数分(内容・強さ・形式は作者の自由) |
| 秘密 | 任意の数(無くてもよい)。内容と開示トリガー |
| 判定の指定 | 主要場面ごとに「〈能力〉・難易度」を明記(例:管理棟への潜入→〈謀〉困難) |
| 環境ギミック | 任意。ノイズ表の指定/差し替え(浅層・深層・固有表)/粒子の濃いシーン(SP−2)/疑似戦闘(SPを疑似体力に)/刑罰受容イベント(違反値減少を出すならここで定義) |
してはいけないこと:生き方の強制(推奨に留める。縛る場合は特記事項へ)/削除の可能性を特記事項に書かずに伏せること。
| # | 項目 | 状態 |
|---|---|---|
| 🔴1 | 記憶摩耗の採否(A詰める/B軽くする/C外す)と発動タイミング | 保留。確定まで卓で使用しない |
| 🔴2 | 違法パッチの効果リスト | 未整備。当面シナリオ側で定義 |
| 🔴3 | 卓外メモリアル(墓地ワールド)仕様 | 未定 |
| ※4 | SPの全数値(初期8・シーン減衰−1・回復量・帯効果) | 方向確定・量は卓テストで調整 |
| ※5 | 生き方11種+来訪者の卓テスト——各領域の広さの体感/余白の定義(探求者)の運用/祈り人(他者対象の覚悟)の使用感/来訪者(覚悟なし)の遊び心地 | 新規 |
| ※6 | 秘密の推奨数・開示トリガーの細部 | 仮置き |
| ※7 | BPの増減量 | 仮置き |
| ※8 | 違反値の増加レート/削除通告(12)・即削除(13)の閾値/刑罰受容シナリオの標準形 | 仮置き |
| ※9 | 転生クールタイム(世界内3か月) | 仮置き |
| ※10 | 対抗判定「50+能力差」の体感(差が大きい時の偏り) | 仮決定・卓テストで検証 |
| ※11 | 人間らしい行為リストの段階分け・回復量 | 仮置き |
| ※12 | 契約:儀式の違反値上昇量/訃報のSP−5・深層ノイズ1回の重さ/二人用公式シナリオは未制作 | 仮置き |
| ※13 | ノイズ表の文言・効果量(浅層/深層)・GM供与チケットの上限 | 叩き台 |
| ※14 | 能力値改称(0.0.4)の卓テスト——境界(触/謀・読/謀・魅/謀)で揉めないか、手段の大原則が初心者に通じるか | 新規 |
| ※15 | 覚悟・プッシュ(0.0.5)の卓テスト——覚悟の事前宣言(2個振り)の使用感/プッシュの同一判定1回制限と累進コストの体感 | 新規 |
Q&A
遊ぶ前に気になるところだけ、短く。
危険なこと・結果が不確かなことに挑むときだけです。なだめる・想いを伝える・日常会話は、振らずに演じてOK。サイコロは「人間でいるリスクが懸かる瞬間」のためのものです。
合言葉は「覚悟は前、プッシュは後」。
覚悟=振る前に宣言して、サイコロを2個振って良い方を採用(セッション1回・自分の生き方の領域のみ・代償なし)。
プッシュ=失敗した後に、違反値を払って同じ判定をもう一度(使うたび代償が重くなる)。
覚悟で挑み、失敗し、それでも押す——両方使う瞬間が、一番熱い場面です。
12で「削除通告」——次のシナリオで必ず削除が執行されます。ただしその猶予は「何を遺すか」を演じる時間であり、このゲームのクライマックスです。そして削除は終わりだけではありません。「もう一度この世界で」という未練を鍵に、記憶をすべて失って、はじめての住民として戻ってくる道(転生)があります。
死にません。SP0は「空洞」——何も欲しくなくなり、空っぽな住民のひとりになる、もうひとつのロスト(引退)です。防ぐ方法はひとつだけ:人間らしい行為で心を満たすこと。ただしそれは、見つかる行為でもあります。
遊べます。ルールを全部覚える必要はありません(困ったらGMに聞けば大丈夫)。生き方に迷ったら、特殊枠の「来訪者」——記憶を失ってこの街に来たばかりの住民として、まず世界に触れることから始められます。当面は公式スタッフがGMを務めます。
卓はオンライン(ココフォリア等+通話)で行います。仲間の募集・卓の告知は公式DiscordコミュニティとVRChatの深海グループで。詳しくははじめるのページへ。